ゲームにおけるメンタルの重要性・メンタルトレーニングについて
ぴょんぴょんぴょんーぴょんし〜ぴょんしーホーテー(ドンキホーテ風
どうもぴょん氏です!
今回はゲームにおけるメンタルの重要性と、メンタルトレーニングについて説明していこうと思います!
ゲームはスポーツと呼んでいいのかという議論が未だにされていますが、メンタル面においてゲームとスポーツはほぼ同じ影響をもたらしていると言っても過言ではありません。
専門用語をなるべく端折って書いていくので、説明不足なところがあるかもですが多目に見てください🙇♂️
①メンタルについて
○メンタルとは
メンタルとは精神や心といった、精神面の強さや意志の強さ、集中力の高さなどの事を言います。どんな時でも負けない心、プレッシャーを跳ね除ける強さなど、メンタルを構成する要素は様々です。その様々な要素が集まって、その人のメンタルの強さが決まります。
○ゲームにおけるメンタルの重要性
ゲームはスポーツと違い、身体面での優劣が無く、技術面において大きな差が生まれています。しかし、トッププレイヤー同士の対決になると技術面だけでは大きな差は生まれません。そこで差を広げてくれるのが精神面です。世界大会や決勝等で、良いパフォーマンスを出す為には精神面を鍛える他ありません。
○メンタルの強い弱いってなに?
『メンタルの強さなんて生まれつきのものだから改善できるわけがない』と思い込んでいる人も多く、メンタルを強くする為の方法を実践している人の方が少ないのが現状です。
メンタルの弱い人は、人間関係をはじめとする様々な事から受けるストレスを深刻に受け止めてしまう為に、パフォーマンスが低下しやすいです。また、ここぞという場面や高い目標を乗り越えなければならない時に結果を出しにくいというデメリットなどがあります。
○メンタルが弱い人はネガティブな感情を引きずる
試合でミスをしてしまった。
チームメイトに迷惑をかけた。
お弁当のウィンナーを落っことした。など、
日々様々な出来事やストレスが私達の身に降りかかってきますが、メンタルの弱い人はこういった出来事を『深く』受け止め、『長く』引きずってしまう傾向にあります。
つまり、ネガティブな感情に意識の焦点を合わせたままの状態で生活している、プレイしているということです。逆に、『軽く』受け止め、『短く』しか引きずらない人が、メンタルの強い人です。
ゲームの場合は長時間のプレイが多いので、一個のミスや小さなミスを長く引きずってしまうのは良くありません。なぜそのミスをしたのか、原因を理解して次に切り替える事が大切です。
○メンタルが弱い人の特徴
メンタルが弱い人の特徴として、
•頭が良い人
•努力家
•完璧主義
•内向的
上記の4つに当てはまる人はメンタルが弱い傾向にあります。ゲームをやっている人は大体1つぐらいは当てはまると思います。
•頭が良い人
意外!と思う方も多いと思いますが、メンタルの弱い人は頭の良い人に多いです。
頭の回転が速い人の方が、日常生活に起こる多種多様な出来事を幅広く、かつ深く認識してしまうのです。
しかし、それだけではメンタルが弱くなるということはありません。メンタルが弱くなってしまうのは、心の『感度』が高く、尚且つ、それらの情報をネガティヴに解釈してしまう人に躊躇な傾向が見られます。
•努力家
あらゆる事に真剣に取り組もうとする為に、苦手な事や嫌な事も全力で立ち向かってしまいます。こうした全力投球が良い結果に繋がっている時は良いのですが、報われなくなった時が危険です。『自分はこんなに頑張っているのに、なぜ上手く行かないんだ…』と無力感に襲われてしまうからです。
真面目な人ほど、上手くいかない事を深刻に受け止め、自分を責めてしまうのです。
•完璧主義
あらゆる事に高いハードルを設定し、完璧に仕上げなければ気が済まないという人も、メンタルが弱くなる事があります。
20歳の私が言うのもあれですが、人生において自分が完璧にコントロール出来る事の方が少ないのが現状で、思い通りに行かない事の方が多いと思います。
どんな事も完璧に追い求めてしまう人は、それだけ人よりも多くの『挫折感』や『敗北感』を味わう確率が高いです。
•内向的
人とのコミュニケーションを取ることが苦手な人は、自分の心の内側に溜まっている思いや、ネガティブな感情の根本的な原因となっている出来事について、他人に吐き出す事が難しいです。日頃から溜まっている鬱憤を吐き出す事の出来る相手がいないと、さらに『自分は孤独な人間だ』という自己イメージが形成され、悪循環にはまってしまいがちです。個人的にゲームをやっている人は内向的な人が多い印象があるのですが、内向的というのは決して悪い事ではありません。
この4つの特徴は短所ではなく、長所です。
内向的である事でさえ、『思慮深い』という良い側面があり、メンタルを強くしたいからと言って、これらの特徴をすべて否定するのは間違いです!!
こうした長所を持つ人々のメンタルが弱くなってしまう本当の原因とは何か?
それは『悲観的』ということです。
つまり、起きた出来事への解釈がメンタルに影響を与えているのです。
悲観的である=起きた出来事や言われた言葉等を『悲観的に解釈してしまう』
どんな物事にも悪い側面があれば、良い側面もあります。メンタルが弱くなってしまう人は、良い側面を見ずに悪い側面だけを見て『自分にそう説明してしまう』のです。
Ex.試合で失敗したという事について、
『自分のせいで失敗した、自分はなんてダメなやつなんだ』
『確かに失敗してしまったのは事実だが、自分にとってはいい勉強になった』
起きた出来事は同じだが、それに対する解釈が変わるだけで、私達の心にもたらす影響には大きな違いが生まれるのです。
悪い側面ではなく、良い側面をしっかり見る事がメンタルを強くする上では重要になっていきます。
ゲームをやっている人は良い側面はあまり見ずに、悪い側面ばかりを見て成長しようとする人が多いですが、悪い側面だけではなく良い側面もちゃんと見てあげてください。でなければなんでこんなに成長しないんだろう。と知らずのうちにそう思い込んでしまいます。
なので、良いプレイが出来たなら素直に自分を褒めましょう。自分は出来る子なんだとちゃんと心と頭に教えてあげてください。
もし、自分を褒める事が出来ないなら私を呼んでください。代わりに褒めます😊
②メンタルトレーニング
今回は主に、スポーツメンタルトレーニングの分野から説明していこうと思います!
○スポーツメンタルトレーニングとは?
選手が技術や体力をトレーニングするように、試合場面で最高能力を発揮できるよう心理的にもトレーニングを行い、自分で自分をコントロールできるようにすることを目的としたトレーニング。
元々は宇宙飛行士の訓練として取り入れられましたが、1957年にソ連のオリンピック強化チームがスポーツに導入したのが始まり。
今から説明する事は、試合場面でのパフォーマンス向上を目的としたトレーニング方法と、自己コントロール力向上のトレーニング方法等の説明です。今回は主に、
1.リラクゼーション
2.目標設定
3.ビジュアライゼーション(イメージトレーニング)
4.緊張しない為には
5.コンセントレーション(集中力)
6.ポジティブシンキング
7.ネガティブ思考対処法
の7つを説明していこうと思います!
かなり長くなりますが、お付き合いください🙇♂️
1.リラクゼーション
・リラクゼーションとは、メンタルトレーニングの最も重要で基本的となるテクニックの事です。このリラクゼーションが出来なければ、メンタルトレーニングの意味がなくなってしまうと言えるほど大切なものです。その為に、リラックスできる姿勢、方法を知る必要があります。トレーニングが進むにつれて、いつでもどこでもリラックスできるようにしなければなりません。
ゲームやスポーツで使うリラックスとは、
プレッシャーで傷ついた状態を和らげてくれること。深くてたっぷりとした睡眠と素早い回復とを、最も緊張した状態の中でさえやってのけるのがリラックスです。
リラックスした人間は、のっている、燃えている、クール、自信、くつろぎという状態です。
・試合中、試合前にリラックスする為には
①目標達成に意識を集める
目標達成の方法に意識を集め、『こうするんだ』『そうすればいいんだ』といった気持ちで試合に臨む。
②実力発揮・ベストプレイに意識を当てる
勝敗意識から生まれる不安感をなくすこと。
自分の実力を発揮し、ベストプレイをする事こそ重要であると考える。ゲームの場合、過程を評価するのが難しく、勝敗が全てと思っている方が多いと思います。なので他のスポーツと比べても勝敗意識が高いと思いますが、その不安感を無くしベストなプレイングを出来るようにしましょう。
③思いっきり良く、楽しくプレイ
楽しくやろうという気持ちは自然とプレッシャーや緊張感を減らしてくれます。
④音楽を聴く
音楽のリズムによって呼吸を変えることが目的であり、呼吸が変わる事で心拍数や脈拍を変える事が出来ます。
気持ちを高ぶらせたい時はアップテンポの曲を、落ち着かせたい時はローテンポの曲を聞けば心拍数が変わります。
自分の好きな曲を聴くことでリラックス効果がより得られます。
⑤ガムを噛む
ものを噛みしめる事は、人間の本能的な欲求であると言われています。ガムが第二次世界大戦中に米兵の携帯食になっていたのは、この利点を利用したもので、ガムを噛んでいると精神的にイライラした状態がおさまり、緊張を和らげる事が可能です。
サッカー選手や野球選手ではよく見られますよね。
⑥手や足を温かくする
リラックスしている体の状態を見分ける方法として、手や足が温かいかという方法があります。通常体温は36度前後ですが、手の温度(人差し指の先端の皮膚温)はリラックスしている時32度以上で、非常にリラックスすると35度以上になると言われています。
手を握ってみて、温かければ良く、冷たければ十分に温める必要があります。
2.目標達成
・目標達成とは?
最終的な目的として、ピーク・パフォーマンスを達成することです。それを成し遂げる為には、自分にあった目標をはっきりと自覚し、設定する事が必要です。
また、目標は細かく明確に設定する事が大切です。(最終目標、最終目標に対しての今月の目標、今月目標に対しての今日の目標、そしてその目標に対してのトレーニングのスケジュール)
現在行なっているゲーム(スポーツ)の最終目標がなんなのか、今後の見通しは、どれだけ上達したいのか、その為には今年、今月、今週までに、何をしなければならないのかを考える事が大切です。
過程での目標では、勝ち負けなどの結果を目標にするより自分のプレー目標を設定した方がいいです。なぜなら相手がいたり、状況に左右されるようなゲームでは、勝ち負けなどの結果だけでは測れない事が多いからです。
今から説明する目標設定の仕方を頭に入れて、今よりも高いパフォーマンスを発揮できるように設定しましょう!
・目標設定の方法
今から説明する1〜10の項目をしっかりと理解して、ちゃんとした目標設定を行なってください。目標設定をしているかしていないかでは天と地の差が生まれます。それほどパフォーマンスや自己コントロール力を向上させるには重要な要素になってきます。
①記録的・行動的表現による目標を設定
回数、スピード、率などで示せるもの
②困難ではあるが、現実的な目標設定
夢と目標の違い
③長期的目標だけでなく、中期、短期的目標を設定
★重要
④結果の目標だけでなく、パフォーマンスの目標を設定
★一番重要
⑤練習や競技の為の目標設定
技術面、心理面、体力面の目標設定
⑥消極的目標ではなく、積極的目標を設定
挑戦的な目標がやる気を起こさせる
⑦目標設定の日付を明確に
タイムリミットがやる気の向上に役立つ
⑧目標達成の方法を明確に
技術面、心理面、体力面の練習方法を考える
⑨明確にされた目標を提示
チームの目標や個人の目標について自己宣言を、練習場や目につく所に書いておくとより
目標達成の意欲が高まる。
⑩目標達成の評価をする
現在状態、過去とどう変わったのか評価する事が大切です。
目標は予定通りにいかないこともあります。そこで定期的に少しづつ修正を加えていってもいいです。ただ、どこでどう修正したのか、その原因は何かを目標設定を行う上で認識、確認しなければなりません。
自分が今日何をすべきか?今週中に何をすべきか?今月中にはここまで計画を進めなければなど、やる気を高める為には目標設定は欠かせません。
サッカーのトップチームは、この目標設定を徹底的に行なっています。それほど目標設定が選手にとっていい影響を与えているのです。
モチベーションの維持、パフォーマンス向上を目指すなら、まずは目標設定から始めましょう。
・自己分析
目標設定をするのには欠かせないのが自己分析です。自分の事を本当に知っているのかを確認し、自分の長所や短所を見つけ、これからのトレーニングに生かしていくのが自己分析です。何が原因でまずいプレーをしたのか、なぜ負けたのか、どうしてあの時に最高のプレーが出来たのか、勝てたのかを考え、思い出し、その原因を見つけようというものでもあります。身近にいるコーチが、原因を見つけアドバイスするのが普通のやり方ですが、選手自身が本当にその原因を理解し、認識しなければそれ以上の上達は難しいです。
ゲームの場合コーチがいるチームの方が少ないので、自分で原因を見つけ、その原因を理解しなければなりません。原因を見つけ、理解し認識するのは簡単な事ではないですが、上達するにはその原因をちゃんと理解し認識する他ありません。なので、定期的に自己分析はしましょう。
3.イメージトレーニング
イメージとは心像といわれ、頭の中にある像を視覚的に見る事が出来るだけで無く、その時の音(聴覚)、動きの感じ(筋運動感覚)、肌触り(感覚)、気持ち(感情)、味(味覚)なども同時に感じる事が出来ます。しかも、こうしたイメージを鮮明に浮かべると、実際に行動した時と同じように生体が反応し、刺激が大脳から筋肉などに伝えられることがわかっています。
・イメージトレーニングの効果
イメージトレーニングは、練習に近い効果があり、何もやらないよりはかなりの効果があることが科学的に証明されています。
イメージトレーニングと練習を上手く使う事でより効果が上がり、技術の上達や試合でのプレイに役立ちます。
また、イメージトレーニングは実際の練習で得られる効果の50%以上の効果があることが証明されています。練習をする前にイメージトレーニングをし、イメージした内容を忘れず実際に練習し、またイメージトレーニングをすると飛躍的に成長出来るのです。
一流選手ほどイメージ能力は高く、イメージトレーニングの利用度は高いです。
・オススメのトレーニング方法
①ベストプレイのイメージ
過去の体験から最も素晴らしいプレイや動きをイメージする。その時の感覚、体温、試合状況などを具体的にイメージすればするほど効果が出ます。
そうすることで、自分はこれぐらいパフォーマンスを発揮出来ると思える。(ポジティブシンキング効果)★オススメ
②トッププレイヤーの動画を見る
トッププレイヤーのプレイ動画などを見ながらイメージをする。細かいところまで見て、なぜそのプレイをしたのか、何の為にそのポジションに居たのかなど、実際にそのプレイヤーに自分がなりきったつもりでイメージをする。そうする事でなぜそのプレイをしたのか、なぜそのポジションに居たのかの意味がある程度理解でき、イメージも鮮明に出来るようになる。
自分の身につけたいテクニックなどはトッププレイヤーの動画を何度も繰り返しみて、イメージし、実際に行い、またイメージし、動画を見て、またイメージというように、出来るだけ繰り返し行う。
③試合中のイメージ
短いイメージから長いプレイや試合のイメージが描けるようにし、次のプレイや相手の動きをイメージの中で予測・予感できるようにする。
④過去の試合で失敗した原因をイメージでプラスの方向に修正する
イメージの中で技術的なことを、理想的な自分のやりたいように修正し、マイナスの原因をプラスの原因へと変えていく(ポジションシンキング効果)。自分のイメージなので自分で自由に操作していいです。出来ない事や、やった事ないプレイなどもいっぱいイメージしてください。次第に出来るようなります!
4.緊張しない為には
試合中に緊張して思い通りのプレイが出来ない経験は皆さんあると思います。
緊張するのはいい事なのですが、緊張しすぎるのがパフォーマンスの低下に繋がるのです。そんな緊張とどう向き合えばいいのか、緊張するというのはどういう事なのかを理解してください。
まず最初に、なぜ自分が緊張したくないのかという本来の目的をしっかりと理解しましょう。緊張したくないという強い思い=上手くやりたいという強い現れです。
上手くやりたいという思いが無ければ、緊張したくないという思いも出てきません。
緊張したくないという思いは、実はそれだけ向上心が強いという証拠なのです。
『緊張する自分はダメだな』と思いながら取り組むのと、『緊張するということは向上心が強いからだな』と思いながら取り組むのとではパフォーマンスに違いが出てきます。
・緊張しすぎない為の方法
①緊張しよう!
緊張するのはいい事なのです!
緊張しても、『本来の目的』がなされれば良いのです。大事なのは緊張しない事ではなく、『本来の目的』をなすことです。
ある程度の緊張感は、自分の力を十二分に発揮する上でとても重要な要素になってきます。
②緊張を沢山経験しよう
緊張する経験をなるべく多く増やしましょう。緊張にも慣れがあり、初めての緊張と、慣れた時の緊張とでは質が全く違います。
緊張する経験を増やす為にも数と時間を増やさなければなりません。最初は出来るだけ緊張感が低いハードルを下げた状態から、とにかく緊張しましょう!
③緊張する場面で行う事を練習する
緊張する場面で自分が行うことをしっかりと出来る自信があれば、自分に意識を向ける必要がなくなり、相手に意識を向けられます。
自分に意識が向いていると、不安や焦りなどに意識が向く事があるので気をつけましょう。
④緊張するシチュエーションを想像する
緊張するシチュエーションを想像し、そのシュミレーションをしっかりとしましょう。
何が起こるかを予想しにくい場面は誰でも緊張しやすいです。緊張するであろう場面を想像するかしないかでは気持ちの余裕が全く違います。
緊張する事は決して悪い事ではないという事をしっかり頭に入れときましょう。
緊張とどう向き合うかが大事です。緊張していると思うならリラクゼーションを思い出してください。リラックスしていれば緊張していようが関係ありませんからね!
5.コンセントレーション(集中力)
集中力とは、自分の注意をある課題やものに集める事が出来る能力、そしてそれを維持する事が出来る力です。(集中力にはリラクゼーション[1]が必要であり、リラックスと集中力は兄弟関係にあります。)
集中力が乱れる原因は、大きく分けて内的要因や外的要因に分かれます。大体は内的要因によって集中力は乱れます(不安、プレッシャー、ストレスなど)。
そういった要因は付き物なので、そこと向き合うのも良いですが、そういった要因があったとしても乱れない集中力を身につける方が早いです。そこで今回は集中力を高める方法と、集中力をキープする方法を紹介したいと思います。
・集中力を高める方法
①注意の固定
目を閉じてリラックスした姿勢をとり(ゆっくりと時間をとる)、意識を一箇所に集める。眉間や吐く息など、1つのことに注意(意識)を固定する。
②物への注意の固定
ボールなど小さな物に意識を集める。物をじっと見つめて意識を集め、目を閉じてイメージの中でそのものを浮かべてみる。これを繰り返し行う。
③手のひら・呼吸への注意固定
息を吸って手のひらを顔につけ、息を吐くと同時に手を放し、手のひらの中心一点に注意を固定する。これを繰り返し行う。
④態度のコントロール
心をコントロールするより態度をコントロールする方が容易です。不安がいっぱいでも、試合会場やボイスチャットでは出来る限り堂々と胸を張ったり、偉そうな態度を取りましょう。そういう態度を取ると心が強気になり集中力が高まります。
偉そうな態度を取り続ける必要は無いので、やりすぎないように!
⑤ルーティン(儀式化)★オススメ
自分のプレイ行動等をパターン化しておく。
自分の行動一つ一つの動きそのものに少しずつ順序をおって注意を当てる。
マウスの振り方やコントローラーの持ち方など。そうする事で日々の小さな変化に気づく事が出来ます。また、いつもと同じ感覚を身につける、行動する事で精神安定効果・ストレス軽減の効果も得られます。
トッププレイヤーはこのルーティンの数が物凄く多いです。起きてからする事、試合前に聴く音楽、試合直前の深呼吸の回数など、細かいところまで儀式化しているのです。
自分で決めた行動パターンをするので、出来ない事や継続できない内容にならないように気をつけましょう。
・集中力をキープするトレーニング
①自己分析法
練習や試合で、どの様な時に、どの様な形で注意がそれやすいかを分析し、自己の注意の特徴を把握して対策を考える。
まずは自分がどんな時に注意がそれてしまうのかを考えましょう。
②明確な目標
自分の目標を達成する為の練習の仕方をすると、集中力を最後までキープする事が出来ます。大事なのは意識の焦点を過去や未来といったコントロール出来ないものではなく、コントロール出来る現在に合わせる事です。
③集中した動きのイメージ
誰が見ても集中していると思われる動きのイメージをする。なるべく具体的な動き
④注意をそらす
疲労を感じた時、頭が回らない時、意識をそれらに向けるのではなく、何か違うものに意識を向ける。Ex.外の景色、コップ、手のひらなど
⑤体力・技術の向上
技術的についていけなくなってしまうと集中が出来なくなったり、また、途切れてしまいます。持久的にも、技術的にもレベルを向上させ、集中力をキープできるスペースを作り上げる。
⑥ポジティブシンキング
物事を悲観的に捉えるのではなく、良い方向に楽観的に考える習慣を形成する事により、不安や心配ごとを取り去り、注意がそれる事を防ぐ。
集中力は色々な妨害に対し、諦めの気持ちになってしまうと、高める事はもちろんのこと、持続させる事も難しい状態になってしまいます。いかなる状況でも否定的にならない気持ち作りがとても重要です。
6.ポジティブシンキング
ポジティブシンキングとは、物事をプラスに考えるテクニックであり、強気の考え方、プレッシャーに打ち勝つための考え方、マイナス要因をプラス要因に変えていく考え方、自分を幸せにする考え方など、何事も自分にプラスになるように持っていける精神状態を保つ為の方法です。
思考というのは、自分で思っている以上に行動に影響を与えています。頭の中で考えた事が、パフォーマンスを変え、また生活をも変えてしまうのです。
また、人の心は氷山の一角のように、海面に出ているのはわずか一角で、大部分は海面下に隠れています。
思考や意志も同じで、※1顕在意識の領域は1%〜5%しか無く、残りの95%〜99%は意識の下に隠れた潜在意識の働きによって支配されているのです。
例えば、意識では『ヒットを打とう』『高めのボールは見逃そう』と思っていても、潜在意識に焼きついた失敗のイメージに支配され、見逃すべき高めのボールを振ってしまうのです。このように私達の行動の大半は、思考や意志などの意識の力ではどうにもならない、潜在意識に支配されています。
※1.顕在意識(けんざいいしき)とは、自分で考えて、行動することが出来る意識です。
・脳の条件付けを変える
『〜しよう』『〜したい』という言葉の裏には、『〜できないかもしれない』というマイナス思考が必ず存在します。成功したいと思っている人は、間違いなく心の半分は成功出来ないと思っているのです。
『〜したい』を『する、できる』というプラス思考の状態にするには、過去の経験からくる記憶データを入れ換え、脳の条件付けを変える必要があります。しかし、失敗やミスなどが、山ほど詰まった過去の経験自体を変えるのは神様でもなければ無理ですよね(笑)
過去は変えられないが、条件付けは変えられます。それを可能にするのがイメージの力です。人の脳は現実とイメージを区別出来ず、しばしば混同してしまいます。この特性を上手く使用すれば、脳の条件付けを自分の都合良く変える事が出来ます。
過去の経験が脳をマイナスに条件付けているとしたら、意識的なプラスのイメージングによって、新しい条件付けを作り出せるのです。その結果、ネガティブ思考に支配されている潜在意識や顕在意識を、ポジティブ思考に変換できます。
7.ネガティブ思考対処法
いったん脳がマイナスになってしまうと、簡単にはプラスイメージが作れなくなってしまいます。そのマイナス思考を削除して、脳をプラスに変換する手法をクリアリングプロセスと言います。
他にもネガティブ思考対処法はございますが、今回はクリアリングプラスについて説明
していこうと思います。
・クリアリングプロセスの方法
①ネガティブな思考の原因を考える
まず原因を把握してから対策を考える。
なぜネガティブな思考になっているのか、それは緊張からなのか、不安からなのか、まずは原因を探しましょう。
②ネガティブな思考を将来の適切な計画に置き換える
今出来る最高のものに意識を置いて行動する(目標に置き換える)。上手くいかなかった試合から学んだ事柄に基づいて、これからの試合に自分がすべき事に意識を持っていく。
③自分の長所を出す・磨くことを考える
自身が持つ強さをどのように応用するか考える。
④リマインド・イマージェリー
自分の上達の段階を知る、思い出す。
始めの頃からどれぐらい伸びたのか、自分の進歩を振り返る
⑤言葉の置き換え/脳を切り換えるプラスの言葉
マイナス感情の言葉を、プラス感情と結びついた言葉に換える。
Ex.練習→向上、敗北→学び
⑥サポーター・イマージェリー
自分の成功を喜んでくれる人、応援してくれている人等、その人の為なら頑張れるといった心の支えを持つ(これが潜在能力を限りなく引き出す要因にもなる)。
⑦ピグマリオン・ミーティング★オススメ
相手を褒めて褒めて褒めまくる。褒められる事で承認を与えられると自信が湧き、枠が広がって自主性が育ちます。
海外では仕事のミーティング時に、このピグマリオン・ミーティングを行なっているところが多くなっています。ダメなところを反省するよりも、良いところを褒める事でその人の良さを引き出す事が出来るのです。ゲームも同じで、ミスしたところに焦点を合わせるのではなく、良いところを味方が褒める事で自主性が育ち、成長できるという効果があります。反省会だけではなく、褒め合う時間も作りましょう!
⑧イエス・バット法
まず相手の言葉や行動をイエス(そうだね)と認め、承認した上で、バット(しかし)と語りかけるコミュニケーション術。
これをする事でマイナス感情を受け入れ→脳の切り替えが出来るようになる。
⑨セルフトーク
自分自身と話すことで、物事をどのように解釈するかが情動的に影響し、出来事や状況に対する見方を変えられる。そうすることで肯定的や感情を生み出せ、自信を高められる。
今回はメンタルトレーニングの方法をそのまま説明したので、わかりづらい部分もあると思いますが許してください(泣)。時間がある時に具体的なやり方を追加して書けたらなと思います。
今回説明したのは、コッパーからチャンピオンになる間に自分が実践した方法のみを紹介しました。なので皆さんも是非紹介した方法を実践してみてください!
わからない事や気になることがあればDMにて対応しておりますので、気軽に送ってください!