序盤の攻撃の組み立て方

2.攻撃の組み立て方、序盤(①)


ぴょ、ぴょ、ぴょ、ぴょ、ぴょ、どうもぴょんたんぽです。

皆さんお久しぶりです!RJL2022優勝、そしてRog master優勝と結果をある程度残せた年に出来ました!それもこれも皆さんが応援してくれたり、時には厳しい言葉を投げかけてくれたからこその結果だと思っています。SCARZ一同、この結果には満足していないので世界大会で戦うまではどうか熱いサポートの方宜しくお願い致します🙇‍♂️

 

それでは本題に入りましょう!!

今回は以前紹介した攻撃における考え方を踏まえた上で、攻撃の構築の考え方について説明していきたいと思います、

前回説明した3STEP論を基に説明していきますので、最後までしっかりとみて、自分の考え方を育ててあげてください。それでは行きましょう🥸

 

①攻撃の組み立て方(序盤)(A)(1)


まずは攻撃を組み立てる上で土台となる序盤の説明をしたいと思います。この序盤が上手くいくかがこの後の中盤と終盤全てに影響が出てくるぐらい序盤の組み立ては重要になってきます。

次回に中盤のブログを上げるので、それまでにこの序盤のステップをマスター出来るよう、今のうちに頭の作りを変えていきましょう!


・スタンバイフェーズ

まずは攻撃のスタートとなるスタンバイフェーズ。この時間に防衛側が自分達の守るエリア防衛の箇所やガジェット配置、現地などの工事をするので、この時間である程度防衛側がどのように守るのかの情報を取るように心がけましょう。自分達の作戦を通す場合でも相手がどのように守っているかは把握しなければならないので、スタンバイフェーズが終わってからドローンを回して情報を取るようではダメです。

スタンバイフェーズの45秒を残りの3分でフル活用出来る様に、なるべく多くの情報を取ってください。最初からリスポーン位置にドローンを持っていくのも悪くないのですが、ドローンを回せる45秒を無駄にしていいと思いますか?相手が準備をする為の45秒ではなく、こちらも同じく残りの3分を戦う為の準備期間なのです。情報戦を制するものは試合を制する。壊されないように上手くドローンを流しましょう。

そこで得た情報を基にまずは3STEP論の③をこの段階で決めれるといいです。何故なら③を決めたら②は必然的に決まりますので、後は①をするだけと考え方をまとめる為にもまずは最後のプラントである目標設定を決める事が大事です。簡単に言うならこの段階である程度どういったプランを通せるのか、通したいのかを決めれるといいです。
詳細までを決め切る必要はありませんので勘違いしないよう気をつけてください。

むしろこの段階でチームで詳細に決め切る事が出来たら世界レベルのチームだと思います😂

それぐらいスタンバイフェーズで取れる情報は限られていますからね。逆をいうと詳細まで決め切れる情報さえあれば情報戦に置いて圧倒的有利なので、現地に置きドローンなどが出来たら積極的に狙っていきましょう。

③を決められたら後は②と①に関わるであろうエリアにこの段階でドローンを置けるといいです。この段階で置きドローンとしての使い方をすると壊されるリスクが上がるので、スタンバイフェーズは②と①に関わるエリア付近でドローンを隠す事がすごい大事です。これほんとに大事。

スタンバイフェーズで情報を取るのは大事だけど、詳細まで情報を取るのは行動する直前でいいので、その時に流せるドローンを持っておくというのが残りのSTEPでは重要になっていきます。

この45秒でやる事を大まかにまとめると、ドローンを積極的に使ってある程度相手の防衛エリアの情報を取る。その情報を基にAかBどっちの③で行くかを決め切って、それに必要な②と①に関わるであろう付近にドローンを隠しておく。この流れをなるべく作ってください。

あくまで上記は基本的なスタンバイフェーズの流れ、使い方でしかありません。私達scarzはこのスタンバイフェーズで様々な事を話します。例えば前のラウンドの修正点であったり、相手の傾向の話し合いだったり、試合展開の変更であったり内容は様々です。基本的には次のラウンドを取ることを優先した方がいいですが、相手の傾向や修正の話し合いはピック画面からこのスタンバイフェーズの約1分でしか中々話せません。アクションフェーズは必ず相手に意識が行くので、自分達の修正の話をしながら行動をするとミスが生まれてしまう可能性があります。

なのでドローンを使って情報を取りながら今後の話し合いなどが出来れば相手と少しでも差を作ることが出来ますよ!競技シーンの方々はなるべくこの時間帯でたくさんの会話をすることを心がけてください。皆さんが思っている以上にこのスタンバイフェーズというのは大事なんです。シージに無駄な時間なんて存在しないということを頭に叩き込んでください

 


・序盤の動き(アクションフェーズ)(①)(A)

序盤の動きは大体3:00から1:45秒までが序盤扱いになります。遅くても1:20秒には中盤に手をつけられるようにしてください。時間的余裕が無いと終盤③の段階が不安定になりやすくなるので、この序盤からタイムマネジメントは徹底的に行ってください

序盤は1番攻撃側がエリアを取って進行をする段階なので、莫大な情報量が頭に入ります。

その中でも目的(①)を達成する為の情報を取るというように、チーム全員が①に関わっているかどうかが求められます。正直この段階で1の動きをした所で需要がないので、しっかりとみんなが①に添えているかを確認してみてください。

序盤は人よりもドローンが多くの情報を取ることがほぼほぼです。体のクリアリングは時間短縮にはなりますが、代わりにリスクが生まれるのでオススメはしません。しかし、スタンバイフェーズまたは初動の段階でドローンが多く壊された場合は体のクリアリングをした方がいい場合があります。もちろん高いリスクが発生してしまいますが、今後の展開を考えれば序盤で情報が無いからエントリーしない行動しないは後々自分達の首を絞めてしまいます。3分という限られた時間の中でスタートダッシュに失敗すると中々後半の主導権は握れないのです。何故なら防衛側は時間とエリアという主導権を相手の進行具合によっては常に握っていられるからです。流れで説明すると序盤は時間を犠牲にしてエリアを取る。エリアを取ってから自分達のしたいこと出来ることがやっと始まるので、まずはエリアを取らないと序盤の主導権は握れません。そして後半にいくにつれて時間という主導権が発生します。これはエリアを取るのに手間取ると相手側に主導権が渡るのでチームとして予めどういったエリア取りをしていくのか決めておくことをオススメします。

エリアを取った後は最終局面になるので、時間さえあれば基本的に攻撃が有利です。簡単に考えてエリアも取られて時間的優位が攻撃側にあれば受け身を取っている防衛側がキツくなるのは必然なんです。だからこそ序盤という局面で主導権を握れればエリア、そして時間という最初防衛側が持っている主導権を奪い取ることが出来るんです。リスクを犯すなら序盤でリスクを犯せ。私はアタッカーの人に大体これを言っています。例え4vs5で1人削られてもエリアと時間の主導権を持っているならばそれは攻撃側が有利だと私は思います。ファーストブラッドは確かに重要かも知れませんが、主導権というのも同じぐらい重要なんです。

試合展開で常に主導権を握れるように、この盤面はどっちが有利で不利なのかを理解すること、そしてそれを把握出来る様にしてください。

 


・ファーストブラッドの±

序盤で一番気をつけないといけない事は相手が高いラインで戦ってきているのかどうか、エントリー勝負を仕掛けに来ているかどうかを把握することです。このゲームはリスポーンが無いので1人削られるだけでもかなり痛いです。序盤に味方が1人倒されてしまう現象をファーストブラッド(FB)といいます。先にファーストブラッドを取ると取った側がかなり有利になるのがこのゲームの一つの特徴です。このゲームは相手の陣地を攻略していくゲームなのに、人数が減らせれてしまうとそもそもの攻略の手段が少なくなります。なのでFBを取られない為にもまずは味方がエントリーするであろう、進行するであろう先の情報を取らないといけません
序盤ではこの索敵時間で大体時間を取られてしまうので、もし仮に相手が高いラインで守っている場合はその相手を倒す又は退かせる必要があります。なので出来るだけ高いラインで守っている敵の周りの情報を極力取ってください。高いラインの近く又は後ろにいる人が高い人のカバーに当たるので、カバーラインがそれでわかります。その情報が取れたらエントリーするルートがかなり絞れるのでやりやすいです。

この段階で大事なのは高いラインで守っている相手をチームとしてどう攻略していくかを決め切る事です。これが①のSTEPなのでしっかりと話し合いをしてどうやって①までを取得するかが重要になっていきます。誰か1人が高いラインで守っている敵を倒せばいいというのは安直な考えです。上記の説明でリスクを犯すなら序盤で犯せと言いましたが、リスクを下げる手段があるなら下げてから行動してください。主導隊がどうその相手を倒すか退かせるかを決めきらなければ個人個人で動くしか無いので、話し合ってから行動という段階を踏みましょう
簡単なのは情報を取った人がどうやってその相手を倒すか退かせるかの解決案を周りに提案すること。これが1番スムーズな話し合いの流れだと私は思います。必ずしもIGLが言わないといけない訳では無いのと、実際にドローンを入れた人が感覚的雰囲気や視覚的情報、私達scarzはこれを生のデータ(情報)と読んでいるのですが、その生のデータを取った本人にしか細かい状況は説明出来ないんです。その情報を取った人がただ情報を言って終わりでは結局他人任せでしかなく、また誰かがその相手に対してどうするかの提案をする必要があるので二度手間になってしまいます。これが出来ない人が結構多いです。世間的にはこれを指示出しと呼んでいますが、私達はこれをコーチンと読んでいます。なんか指示って言葉上下関係とか気にする人は指示出ししづらいだろうし、指示って言葉をいい意味で捉えるのって中々難しいよね…

この流れで重要なのは情報を取った人が言える人かどうか実際に見たのと情報として聞いたでは天と地の差があるほど情報の質が変わっていきます。なのでなるべく生のデータを取った人が他のメンバーに対してコーチングをし、そのコーチングから会話を発展させてチームとして細かい所を確認して詰めるという流れを作ってください。

必ず話し合わないといけないかと言われればそうでは無いですが、チームとして目的を一致させなければならないのでそこだけは忘れないようにしてください。この序盤では①のエリア確保をしなくてはならないので、高いラインで戦ってくる相手を避けては通れません。もし仮に避けて②③を行った場合、踏むべき過程を踏まないつけが後々に来ます。リテイクされたりロックで時間を割かれたりなど。なので①②③をしっかりと踏む為にも①の段階でのやりとりでは丁寧にかつ迅速に対応するようにしてください。こちらがFBを取れた上でエリアが取れて、時間的優位が攻撃側にあればもう好き放題出来ます。なんでも出来ます。頑張ってFB狙いながらエリアを確実に取っていきましょう!

 

・序盤で割職が倒された場合又は味方が1人倒された場合


序盤で誰かが倒されるなんてことは絶対につきものです。これを0にすることは多分無理です(笑)なので、誰かが倒されても動揺せずどうやったらそのラウンドを取れるのかをしっかりと考え、行動に移すようにしてください。

序盤の段階で味方が1人倒された場合、当初予定していた①②③が実行可能かどうかをまずは判断しましょう。実行可能であればそのまま継続して、ドローンロックで補えるところは補ったり、ロックではなく高いラインまで詰めたりなどの工夫が必要になるので、予め話せることは話し合った方がいいです。

ここで大事なのは倒された味方のオペが居なくても今後の②③のSTEPを踏めるかどうかです。例えば唯一のフラグ持ちが落とされて、ミュートやバンディが壊せないなどの問題が発生した場合は、当初予定していた①②③ではなく、変化を加えた①②③に変更しなければなりません。この事をリプランと呼ぶ事が多いです。リプランは全く別の事をしてもよし、継続した中で変化を加えるでもよし。1番重要なのは出来ることをすることにあります。人数不利だからこそ積極的に行動しなくてはなりません。かといって1人でキルに走ったところでチームとして勝てなければ意味がないので、まずはチームとしてなにをするかの目的を作って行動するように心掛けましょう。あなたがヒーローになる必要なんてありません。それは時にはダークヒーローになりかねません

4vs5はまだチームで取れる内容です。

誰か1人がリスクを負ってチームを救えばいいなんて思考はやめましょう。このゲームはチーム戦なんです。チームvsチームで勝てなければ絶対に勝てません。5人が4人になったぐらいで動揺するようじゃダメです。4人でもしっかりチームとして戦えるように個人戦術を磨いてチーム戦術を伸ばしましょう。

 


割職が落ちてしまった場合どうすればいいのか?これは多分ランクで多く見られる現象だと思います。基本的にスクリムなどでは割職が前で戦うなんてことはほぼありません。ましてや序盤の構築では割職がドローンを回すことがほとんどだと思います。しかしリスキルなどやられることはあるので、その場合は確実にリプランをしてください。〜を割って〜でプラントするといプラントムーブが出来ないので、エリアを少し強引に取ったり、カバーしながらエントリーをしてキルを狙うなど、最初からプラントに寄り切らない立ち回りがオススメです。

プラントは高いラインまで取れたら行いましょう。

 

 

・ドローン回しは効率よく

①の段階でのドローン回しはなるべく分担して行うようにしましょう。序盤の索敵ドローンは1番情報を取る量が多い時間帯なので、誰かに任せるのではなく分担をして効率化を意識して行いましょう。特にアタッカーの人達。ライブドローンをされるまでや詰めるタイミングまではしっかりと自分も回す癖をつけてくださいね。

またクランの人は誰がどこを流すかある程度決めておくと進行がかなりスムーズになり、再現性という面では確率が上がる要素なので是非スタンバイフェーズのドローン回しから決め事を増やしていってください。

誰かがドローンを壊されて本来流す場所が流せない場合は必ず流すその人が他の人に対してリカバリー要求をしてください。この際に気をつけて欲しいのはどこを先に流すべきなのかの優先順位を流す人が理解していることです。

〇〇のドローン壊されたから先にこっち流せない?という質問に対して確かにこっちよりもそっちの方が主導に関係あるし先に流すべきだと判断出来る能力が必要なのでvcを聞き逃さず、聞いたvcの内容を把握した上で優先順位を考えて判断してください


この①というのはチームで決めた①又はその場でこのラインまで取ろうとなった①の事なので、ここまでを①と決めたのならチームとしてその①を遂行出来る様に工夫しましょう。目標を明確化することによって無駄な行動が無くなり、次のステップをスムーズに行う事が出来ますので、どこまでが①として置くのか情報を取ったら随時チームで共有するようにしましょう。

今回は序盤の考え方であったり、気を付けた方がいい事について説明しましたがどうだったでしょうか?私なりの考えを皆さんに説明しただけであってこれが正解というわけではありません。冒頭でも言いましたが、今回私のブログを見て少しでも皆さんの考えが育てばいいなと思いこういったブログを書いています。もうちょっとここ説明して欲しいとかがあれば気軽にDMなどで聞きに来てください!
次回は中盤の構築について説明していきますので、待たせるとは思いますが楽しみに待っていてください!
今回も読んでくれてありがとうございました!