遊撃の解説・ポイント
遊撃の解説・立ち回り
①遊撃(ローミング)の説明
遊撃をしたい!という人はたくさんいると思いますが、遊撃の仕方や目的を理解している人が遊撃に出るか、なんとなく遊撃に出ている人か、どっちの方が信頼できるかは考えなくてもわかると思います。また、遊撃は一朝一夕で出来ることではありません。少なからず経験値が必要です。なので、少しでもここで遊撃とは何なのかを理解してください!
・遊撃とは?
守っているポイント外に出て、特定の場所を守ったり、ポイント外で時間を稼ぐ人を遊撃といいます。
海外では、遊撃のことをローミングと呼んでいます。
遊撃が刺されば、それだけでラウンドを取れる事があります。それだけ防衛において遊撃は重要であり、危険な行為。という事を覚えておきましょう。
・遊撃は基本的に下策ということを必ず頭に入れといてください。何故なら、防衛は基本的に、ポイント周りをきちんと守れば勝てるからです。
しかし、ポイント中に斜線を通されたり、突き上げ、突き下げをされたりなどで、ポイント中がきつくなる事があります。
そういった行動を阻害する為に、遊撃をします。防衛地点によっては遊撃が必須の場合がありますが、基本的にはポイント周りを適切に守れば勝てる、ということを覚えといてください。
なので理由も無く遊撃に出るのは基本的にNGです。なぜダメなのか、答えは簡単ですよね。
目的の無い遊撃がチームに与えるメリットが少なく、リスクが大きいからです。
それよりもポイント中を守る方が優先順位が高く、チームへのメリットは大きいです。では、どういう目的で遊撃に出ればいいのかを、大きく3種類に分けて説明していきます。
②ポイント遊撃(チャーミング)
・この遊撃の目的は、取られたら厄介なポイントに居て、時間を使わせる事が目的です。
国境でよく見られるセキュリティー守りや、銀行のサーバー守りがこのポイント遊撃に該当します。海外ではこの遊撃のことをチャーミングなどと呼んでいます。
攻撃側がポイント中を制圧する上で、取らなければいけないポイントなどを守り、時間を使わせる事が1番の目的です。なので、この遊撃で1番大事なのは、どれだけ時間を稼ぐかが重要になってきます。
攻撃側が取らなければならない、取りたいポイントを守るわけなので、かなりきついですが、このポイント遊撃でどれだけ時間を使わせることが出来るかによって、勝敗が分かれると言っても過言ではありません。
やられた場合、大事なポイントを取られるので、重要な役割だということを覚えといてください。
では、今からこの遊撃をする上で重要なポイントを説明していきたいと思います。
・1つ目のポイントは、相手に敵が守っていると思わせる事です。
もちろん、バレていなければそれはそれで良いんですが、重要なポイントなので確実にドローンは回ってきます。しかし、取らなければいけないポイントに敵が居たら、ノコノコと入ってはこれません。居るだけで相手の進行を止める事が出来るので、出来るだけ耐えて時間を使わせましょう。
・2つ目のポイントは、無理をしない事です。
少しでも時間を潰せたと思ったら、無理せず現地に戻りましょう。
もちろん、そこで撃ち合って人数を減らしにいくのもいいですが、重要なポイントなので、相手の人数が多い場合がほとんどです。そうなるとカバーを入れられて1:1交換で終わってしまいます。テルミットや火花など、状況を左右するようなオペレーターをキルしたのならいいのですが、時間を潰せても、死んでしまったら人数差をつけられてしまい、せっかく稼いだ時間に意味があるとはあまり言えないです。なので、ある程度時間を稼いだら引く。あまりプッシュが無いなら、時間を見ながら適切なポジショニングを取る。他のポイントにプッシュがかかったらカバーをしに行く。選択肢は基本的にこの3つです。
・3つ目のポイントは、状況把握と状況判断です。
大事なポイントを抑えてるので、敵が違うポイントを攻めようとする事が多々あります。その際に今居るポイントを捨てて、違うポイントのカバーに行くのかどうかを、ちゃんと考えて行動してください。カバーに行くのはいいですが、守っていたポイントを捨てる事になるので、自分が居たポイント周りの状況と、他のポイントにどれぐらいのプッシュがかかっているかが判断基準となります。
この判断を間違えると戦況は大きく変わるので、ちゃんと考えて行動するようにしましょう。
・4つ目のポイントは、射線管理です。
これは遊撃だけでなく、現地でも同じ事が言えますが、ポイント遊撃の際は、補強場所や射線を潰す遮蔽物があまりないので、ポジションは限られてきます。その中から自分のポイント周りの状況を把握し、適切なポジショニングを取り続けてください。ポジションが全く無い、射線が通り過ぎてる場合は現地に戻るのは極めて困難です。そうなる前に現地に戻るなどの状況判断をしてください。
ポイント遊撃のまとめ
・敵との交戦は最低限に抑えて、時間を稼ぐ
・無理はしないで、現地に戻る
・正しい状況判断をする
・斜線管理を常に意識する
この4つが出来ればポイント遊撃は誰でも出来ます。大事なのは無理をしないで生き残る事です。
③遊撃(ローミング)
この遊撃の目的は、ポイント遊撃のカバー、攻撃の進行を鈍らせるのが目的です。
この遊撃は3つの遊撃方法の中でも、1番難しい遊撃方法です。
ポイント遊撃の耐える時間を削減する為に、敵がエントリーするであろう場所や、進行する場所でドローンを壊したり、圧力をかけて時間を使わせるのが1番の目的です。
ある程度のマップ理解度、状況把握、状況判断が出来なければいけません。このどれかが欠けていたら、ただキルされて終わります。しかし、この遊撃が成功すれば、遊撃だけでラウンドを取れると言っていいほど、ハイリスクハイリターンな遊撃方法です。
遊撃は基本的に〜に敵が居る!と敵に思わせる事で、攻撃の動きを鈍くするのが目的です。しかし、最初からポイント外に居るので、常にリスクがある事を覚えてといてください。
敵の脅威があると攻撃側はドローンを回し、どこに居るかを把握しようとします。しかし、こちらはドローンで視認されたのでポジションを変えますよね?そうなるとさっき居た場所に居ない!と敵は困惑します。そうなると、またドローンを回して把握しようとします。それだけでもこの遊撃は成功です。
その作業に15秒以上使わせれば上出来です。
大事なのは死なない事です。
死んでしまったら序盤から4対5の状況になってしまうので無理は禁物です。
では、今からこの遊撃で重要なポイントを
説明していきます。
・1つ目は時間管理です。
最初からポイント外に出ているので、常に時間を見て行動するようにしてください。残り1分なのになんでそこに居るの?と味方に思われないように気をつけましょう。
基本的に現地、又はポイント周りに戻るのは1分40〜1分10秒です。
この時間まで時間を稼いで戻る事が出来たら完璧です。敵は1分40秒辺りから自分達のしたい事をしなければいけないので、時間に追われます。そうなればなるそほど防衛側が有利になります。
・2つ目は状況把握です。
これが出来ないと生存確率はかなり低くなります。どこからどのぐらいのプッシュがかかっていて、どこどこには敵が入っているなどの報告や、状況を把握して、常に考えて行動してください。でなければ、囲まれてやられてしまいます。上手い相手はこの遊撃の対処が適切なので、少しでも判断を間違えると潰されてしまうので気をつけてください。
パーティーでない時はこの遊撃はあまりオススメしません。現地の報告や、ポイント周りの報告が無いと現地を潰されてしまい、どうしようもない状況になってしまうからです。
・3つ目は撃ち合う意識です。
この遊撃は早い段階で敵と交戦します。一度交戦すると、ドローンを回さなくてもある程度位置を把握されるので、早い段階で詰められます。なるべくその状況は避けたいので、撃ち合う時と撃ち合わない時のメリハリをつけてください。相手が単体でいるのがわかっていれば、撃ち合った後大きな立ち回りをしなくても大丈夫ですが、そうではない場合は連戦を用意られるので、メリハリをつけて行動してください。でなければ、例え相手を1人キルしても、やられてしまったなら正直意味はないです。しかし、1分20秒辺りの交戦で1人キルして死んでしまっても、相手の動きを鈍らせて、時間を使わせたなら大活躍です。遊撃は成功といえます。
・4つ目は、ドローン壊しです。
スタンバイフェイズはドローンを積極的に壊してください。遊撃の人は他の人よりマップを歩き回るので、ドローンを視認しやすいです。ドローンを全部壊せば攻撃と防衛のアドバンテージはほぼ0に近いです。それほど攻撃側はドローンが重要です。スタンバイフェイズ中に、何個かドローンを壊してる時点で、遊撃の生存確率はかなり上がります。なので、スタンバイフェイズ中にドローンの音や視認が出来たなら、優先して壊してください。ドローンが無い状況で遊撃を捉えるのは、かなり厳しくなります。
また、ドローンの壊した数を味方に報告する癖をなるべくつけるようにしましょう。
・5つ目は、攻撃パターンを理解しているかどうか。
他の遊撃でも同じ事が言えますが、相手がどのように攻めてくるかを、ある程度理解していなければいけません。でなければ、あれ?敵が来ない!などの現象が起きてしまいます。例えば、オレゴンの地下防衛の時にオフィスに居てもなんの意味もありません。この遊撃の本来の目的は相手のしたい事を阻害することです。そして、動きを鈍らせて時間を使わせること。これをするには、ある程度前線にいなければいけません。
その前線は、相手の攻撃パターンによって毎回変わっていきます。なので毎回同じ立ち回りでは全く通用せず、相手に合わせた立ち回りをしなければいけません。(例えば、国境の武器庫守りの際に、バックの突き上げを考慮して、作業付近にあらかじめ居るなどの立ち回り)そのため、攻撃のパターンや組み立て方を、ある程度理解しないといけないので、Aボム、Bボムそれぞれの攻撃の定石は覚えといてください。
自分達が攻撃の際にしていることを、逆算して考えるといいと思います。
・遊撃(ローミング)のまとめ
・時間を見て行動する
・状況把握をして常に考えて行動する
・撃ち合う際のメリハリ
・ドローン壊し
・攻撃パターンの理解
この遊撃でなによりも重要なポイントは
死なない事です。
③ハイド遊撃
名前の通り、隠れる遊撃です。中盤から終盤にかけて、敵の裏を取りキルを取りにいくのが目的です。
他の遊撃よりも優先順位は低いです。簡単に言えば、敵が居ないと思う場所でずっと隠れて、敵が個々の仕事や、ポイント前まで行こうとした際に背後からキルを取る。これがハイド遊撃の基本的なやり方です。
このやり方は正直諸刃の剣みたいなものなので、オススメはしません。
しかし、攻撃の展開が早い相手には結構ささるので、相手の出方をみてハイドするかを決めてください。バレてしまった場合は高確率で潰されてしまいます。しかし、高確率で敵の裏を取ることが出来ます。とてもリスクがある遊撃方法ということを覚えてください。あまり説明することは少ないですが、説明していきます。
・1つ目は、時間を常に見ることです。
ハイドしている時は実質4対5の状況になってしまいますので、現地の状況と時間を照らし合わせて行くかを判断してください。大体1分40秒辺りに行動すると裏を取れます。
残り1分にまだハイドするのは基本的にやめてください。ポイント周りが厚くなってきたら直ぐ戻るようにしましょう。
・2つ目は、ハイドにこだわらないことです。
ハイドは他の遊撃に比べて優先順位は低いです。ポイントにプッシュがかかったり、現地の報告などで状況判断してください。
戻る際は直ぐに戻る。を意識してください。
・3つ目は、遊撃の使い分けです。
ハイドは優先順位が低いですが、遊撃からハイド遊撃に切り替える事ももちろんできます。このやり方はプロリーグではかなりみられます。
最前線にいた人がいきなりドローンなどで視認できなくなるので、攻撃側は驚異です。しかし、ドローンなどでバレた時は逃げれないので、ハイドするポジションと時間に注意してください。遊撃からではなく、ハイド遊撃から遊撃が1番多く見られます。最初は隠れて、攻撃が絶対入ってくるポイントで角待ち。1人殺したら遊撃に切り替えて、最前線で相手の動きを鈍らせる。このムーブはかなり強いのでオススメです。
・ハイド遊撃のまとめ
・時間を常に見ること
・ハイドにこだわらない
・戻る際は直ぐに戻る
・遊撃を使い分ける
・キルを欲張らない
ハイドの強ポジなどを覚えて是非やってみてください。ハイド遊撃で最も重要なポイントは、全てにおいてメリハリをつけることです。引くなら引く。倒すなら倒す。このように意識するといいと思います。
今回は大きく分けて3種類の遊撃方法を説明しましたが、遊撃は基本下策ということを覚えといてください。現地がやばいなら直ぐ戻るなどのメリハリも物凄く大事です。
上記の事を意識して頑張ってください!